TeXでランドスケープのPDFを作成する Automator スクリプト

日本の先生から、LaTeX でプレゼン用のPDFを作成したいけど、用紙が横置きにならないから教えてほしいとのメールがあった。解決方法は簡単で、dvipdfmx にランドスケープオプション( -l )を付ければいいだけだ。でも、先生はTeXShopを使っていて「~/Library/TeXShop/bin/platex2pdf-euc」というスクリプトに -l を書き加えなければならない。

とりあえず、簡単に横置きPDFが作れるようにAutomatorの簡単なシェルスクリプトを作って、使ってもらう事にした。

(1) [Finder] 選択された Finder 項目を取得
(2) [Automator] シェルスクリプトを実行
シェル : /bin/bash
入力の引き渡し方法 : 引数として

export PATH=$HOME/bin:/usr/local/bin:/usr/bin:/bin:$PATH:/usr/local/teTeX/bin:$HOME/Library/TeXShop/bin
TEXNAME=`basename $1 .tex`
WorkDir=`dirname $1`
cd $WorkDir
platex $TEXNAME \
&& dvipdfmx -l $TEXNAME \
&& open ${TEXNAME}.pdf

(\ はバックスラッシュ)

スクリプトの最後の行をopen -a TeXShop ${TEXNAME}.pdfとするとTeXShopで開かれる。この Automator をフォーマット「アプリケーション」で適当な名前を付けて保存すると、そのアイコンに TeX のファイルをドラッグ&ドロップするだけで、ランドスケープPDFファイルが作れる。ドラッグ&ドロップでファイルのパスがコマンド引数に渡されるので、Unixコマンドなどを簡単に実行する方法として便利。