LaTeXit を使い iBooks Author で数式を書く

iBooks Author には標準で数式を入力する機能がない.MathTypeというソフトウェアがインストールされていれば挿入メニューに「MathType 数式」という項目が出来て入力することができるが無料ではない.Apple のサポートのiBooks Author: 特殊文字、記号、および数式と方程式を追加する
一方,TeX をエンジンとして数式イメージを簡単に作成できる LaTeXiT でも,iBooks Author に数式を入れることが出来る.LaTeXiT でイメージを生成した後,(ドラッグ&ドロップではなく)コピー&ペーストすることで iBooks Author にインラインで挿入される.

LaTeXiT はサービス機能も用意されているので,テキストフィールドに TeX の命令を書いてそれを選択してサービス経由で処理するという方法もある.

DropBox の Public フォルダに置いたファイルへのリンク.

MathType をインストールすると挿入メニューに「MathType 数式」と表示され,MathTypeのウインドウを閉じることで式が自動的に挿入されるし,挿入した数式をコンテクストメニューから再編集することができる.でもサイズ調整を手動でする必要がある(←まだ試しただけなので知らないだけかも.)

MathType や LaTeXiT で数式を挿入できたとしても,数学や物理の本を一冊を完成させるのは大変な作業.式番号や参考文献などをTeXのように自動で付けることができない.

でも,登場したばかりなので iBooks Author のこれからに期待.


本のような内容が大切なものを作るツールは,WYSIWYG にこだわらないで,マークアップ言語的なものを取り込んでも良かったのではないかと思う.Apple が本気でいいとこ取りを考えてくれたら,使いやすい道具ができただろうに.