Apple いろいろ発表

この6年間くらい Mac を使ってきて Apple の作るもの興味を持って見てきたけど、新しい事を始め、その完成度を高める、というサイクルの勢いは増すばかり。ソフトウェアも、ハードウェアも新しいラインが登場して、だんだんと完成度が増していく。CPUでG4のクロック数が伸び悩んだり、G5をノートパソコンにのせられなかったりという、苦しい時期も確かにあったけど、これはAppleがなんとかできる問題ではなかった(Intelへの移行は実現した)。ジョブズのプレゼンは一見の価値あり。特に、iLife.Macのデモ。

新しい iMac。iMacG5が出た時もたまたまパリにいた。その時は、パリで催されたMacExpoの基調講演を見に行き、 iMacG5 の発表を直接見た。そのiMacG5からフラットパネルのデザインになったが、最初のデザインはなんとなくごつい印象があった。それが、次のマイナーチェンジで後ろのパネルがより薄く見えるように曲げられ、今回のiMacで本当に薄くてきれいな形が完成したキーボードもかっこいい。コードありのテンキーなしが欲しいけど、選択肢を与えてくれないのもAppleらしい。

iWork表計算ソフトが登場。iWorkは、ワード、エクセル、パワーポイントに対応する、Pages、Numbers、Keynoteがそろった。今のIntel Mac を買った人が、まだネイティブ対応ができていない Office 2004 に5万円も出すなんて本当にもったいないと思う。自分は Keynote しか使ってないけど、他の2つもそれと同じ方向性のアプリケーションなら、これからもっと人気がでるだろう。Apple は、OSX以来 iLife(5つ)、iWork(3つ)、WebブラウザOSXのアプリケーション、映像・音楽関連のプロ用ソフトなどなど、かなりの数のアプリケーションを開発しているけど、実際これだけのペースで製品を出しているソフトウェアメーカーは他にないのではないだろうか。これだけ幅がひろいソフトウェアが、同じフィーリングで使えるようにちゃんと設計されているからすごい。OSXが出た当時に、Cocoa + Xcode なら開発速度が10倍になるとか言っていた気がするけど、それも大げさではなっかた感じだ。Apple以外で、開発が活発になったメーカーがあるのかは知らないけど(笑)

.Macの容量が10GB。自分は所属がころころ変わるだろうということで mac.com のメールアドレスをメインにしている。また、海外にいるので iDisk も使うたくさん機会があり、アルバム趣味の録音を置くなどしてよく使う。有料だけど、使いやすくって安心できるウェブサービスということで .Mac を選んで使っていた。でも、他の人に勧められるかというと、この領域の競争は激しくて無料なのにそこそこ良いサービスというのがあるので、なかなか簡単ではない。積極的に利用する人にとっては高くないけど、ほんとにメールアドレスしか使わない人にとってはちょっと高い。OSXiLife との連携が強化されると、あまり意識せずに .Mac のサービスを利用できるというのが良い。実際、新しく登場した.Mac Web Galleryのデモとかみていると、10GBの容量も持て余す事無く簡単に活用できそう。みんなデジカメで写真や動画を取るけど、それを友達や家族がいつでも見れるようにボタン1つでアルバムがウェブにアップロードされる機能を体験している人は少ないかも。この.Mac Web Galleryは単純なアルバムよりもずっと凄そうだし。最近はオンラインサービスがいろいろあるけど、オフラインのアプリケーションとオンラインサービスの連携でやるほうがずっと出来る事が多い。

ということで、近く iLife '08 とiWork'08を買おう。アカデミック価格だと、フランスは70,56ユーロ(=1万1,750円)で日本は8,820円だから9月の一時帰国まで我慢かな。というより、9月に MacBookPro を買うか現在検討中だった。でも30日試用がある!! iWork はオンラインでシリアルを購入できるみたい。アメリカもフランスも、シリアル購入の値段はパッケージ価格より安いのに、なぜか日本は同じ値段だ。